頭しらみについて

頭しらみとは

頭しらみという名前を1度は聞いたことがあるかもしれませんが、詳しくは知らないという方も少なくないでしょう。
正式名称は「頭しらみ症」と言い、シラミという寄生虫が頭髪に棲みつき、かゆみなどが出るものです。
一般的に『頭しらみ』と言われております。

 

では、頭しらみの原因と症状、治療法など詳しくみていきましょぅ。

 

頭しらみにかかる原因

頭しらみは、シラミという寄生虫が頭髪に棲みつくことが原因となり症状が現れます。

 

シラミとは、もともと白色の虫ですが、動物の血液がエサであり、その血液を吸うことによって体の色が赤く変化します。

 

大きさは、オスが2~4ミリでメスは2~3ミリ程度です。
血液を吸って成長しますが、成虫だけでなく幼虫も血液をエサとするので、仮に成虫だけ除去できても幼虫が頭髪に棲みついていると、かゆみが続きます。

 

シラミは、卵が孵化するまでに1週間から10日間かかり、卵から1カ月程度で成虫になります。
シラミの寿命は1~2ヶ月程度ですが、成虫は次々に卵を産み、孵化し成長することの繰り返しなので、シラミが自然に頭髪からいなくなることはあまりありません。

 

症状

頭シラミが頭髪に棲みつくと、自覚症状がないこともありますが、多くは、頭にかゆみが起こります。
他にも、頭がかゆくて掻いて湿疹になったり、とびひが現れることもあります。
見た目でもわかることが、髪の毛にフケのようなものが増えます。
これは実際はフケではなく、シラミの卵です。

 

頭がかゆくなるので、掻いてしまい頭皮を傷つけることもありますので十分に気を付けてください。

 

シラミの卵は、フケと似ていますが、よく見ると違いがあります。

 

1つ目は、シラミの卵はフケより厚いです。
2つ目は、髪に取り巻いてついています。
3つ目は、フケは簡単に髪から落ちますが、シラミの卵は髪にしっかりとついています。
4つ目は、根元より先の方についていることが多いです。

 

このように、シラミの卵とフケは、似ていますが、よく見ると違う点があるので、急にフケが増えたかもと思うようなことがあるときは、気を付けてみてください。

 

頭しらみは感染します

頭しらみ、人から人へと感染するものです。
ですから、家族で1人の頭皮に頭しらみが棲みつくと家族全員にも感染している可能性があります。
駆除するときは、家族全員同じケアをしなくては、また同じことに繰り返しになりかねません。

 

学校などの集団の場で、プールで感染すると言われていますが、実際は、水中で感染することはありせん。
例えば、脱衣場や着替え室でクシやタオルの共用などで感染することが考えられます。
保育園で、昼寝の時に枕を共用することで発生することも少なくないと言われています。
他にも、頭同士をくっつけることで感染します。
ゲームをしたり、くっついて遊ぶ行為は気を付けてください。

 

頭しらみと聞くと、プールやお風呂などで感染するというイメージが強いかもしれませんが、普段遊んでいる時にも感染するので、気付かないうちに感染が拡大している可能性があります。
頭しらみは、感染するものですが、出席停止にはなりません。
周りが頭しらみにかかったという話を聞いた時はもちろんのこと、普段から気を付けて定期的に頭髪のチェックをすると良いかもしれません。

 

頭しらみの治療と駆除

頭しらみは、1度頭髪に棲みつくと自然治癒はしないので、駆除することが重要な治療法となります。
また、感染拡大を防ぐためにも、きちんと駆除することが大切です。

 

頭髪を清潔に保つ

毎日薬用のシャンプーを使うと良いでしょう。
頭髪から毛髪の根元までしっかり洗います。
目の細かいクシを使い、とかすと髪の毛についた卵を落とせるのが有効です。
幼虫や成虫を駆除し、目の細かいクシで卵を駆除するという方法で徹底的に清潔にすることと駆除を進めます。

 

薬を使う

頭しらみ専用の薬があります。
シャンプータイプとパウダータイプがあり、3日に1回の頻度で、10日間程度使用することで、頭しらみの駆除ができると言われています。
しかし、これらは卵には効果がなく、成虫の駆除しかできないので、卵から孵化したものを駆除することを目的とし、1週間から10日程度は続けて使用することが大切になります。
同時に、目の細かいクシで卵を取り除くことも大切です。

 

感染拡大させない

頭しらみは、タオルや衣類などについて感染することも考えられるので、共用しないことはもちろんですが、毎日しっかり洗って清潔を保つことも大切です。
感染拡大を防ぎ、再び自分が感染することも防ぎましょう。

 

受診した場合

頭のかゆみで医療機関を受診した場合、頭しらみであることは医師が診てわかっても、頭しらみ駆除薬は現在の制度では保険診療の中で処方はできません。
病院で、頭しらみであることがわかっても、薬は出してもらえないので、薬局などで駆除薬を購入して駆除していくことになります。

 

毛じらみと頭しらみの違い

頭しらみとは、頭に棲みついてかゆみを伴う、人からうつるものということは、なんとなくわかるけど、毛じらみって聞いたことがないという方もいるかもしれません。
そもそも、頭しらみも毛じらみも、同じ『シラミ』じゃないの?と思われる方もいるかもしれません。

 

確かに、同じ『シラミ』ですが、別物です。

 

毛じらみについて

毛じらみとは、主に陰毛に寄生します。
大きさは、メスが1.2ミリ程度、オスは1.0ミリ程度で、カニのような形をしています。
毛根にしっかりとついてあまり動きません。

 

症状は、痒みなので、頭しらみと同じです。

 

感染経路について、温泉やサウナなど、タオルの共用などから感染します。

 

毛じらみの駆除法は、頭しらみと同様で、専用のシャンプーやパウダーを使います。
使い方は、頭しらみと同じですが、分量が変わるので注意が必要です。

 

このように、毛じらみと頭しらみは、違うものです。
毛じらみは、陰毛に棲みつくシラミに対し、頭しらみは頭髪に棲みつくシラミです。
どちらもかゆみが主な症状となります。
そのかゆみは耐え難い辛いものですし、感染するので、気付いたら早めに駆除することがポイントです。

 

頭しらみと聞くと、不潔にしているから発生したのかもという勘違いをする方がいるかもしれせん。
清潔にすることは大切ですが、清潔にしていても感染してしまう感染症です。
気付いたら即対応し、辛いかゆみも早めになくなるよう、そして感染拡大させないようにすることが大切です。

 

頭のかゆみは、他にも原因があり、シャンプーの見直しをしたりする方も多いと思いますが、このように感染症で辛いかゆみを伴うこともあるので、頭皮がかゆい時は、頭しらみのことも思い出して1つの原因かもしれないと疑ってみてください。